元気を頂くツーリング8

3人会
酒 寿司 魚 
 
思い出数々
 
今治商人の真髄を見た

平成27年12月12日(土)
冬にしては温かい。勝山町電停からJR松山駅に向かう。
駅に南予を楽しもうの看板があった。来年は南予いやし博が開催される。賑わうことだろう。いつものように16時28分発の特急に乗る。やはり、車窓から見る瀬戸内海は実に穏やかだ。JR今治駅に降りると、一笑堂の鶏卵饅頭のPR旗が見えた。近づいてみると、母恵夢もあった。鶏卵饅頭、母恵夢、壬生川駅前のかぶとガニ最中、たぬき饅頭は私の母の大好物であった。ふと、母のことを思い出した。90歳の時に骨折し入院したが、リハビリに励み、歩けるようになった。妻が良く言うが「お母さんが、リハビリしたのは。90歳の時ですよ。リハビリは痛い。それに負けて歩けなくなる人も多い。私もそれを思い出し頑張っている。」と。妻は静脈留になり、広島で手術を受けた。痛みに耐え歩いている内に足首の関節が固まって終い、歩くのが困難になっている。宇和島大好き人間で、今度は一緒につれてってと言うが、直前になると、億劫にるのか止めて終う。また、今治の光のカレーが大好きで、もう一度食べたいとも言う。母は94歳で亡くなるまでベッドで新聞をずっと読んでいた。それは、祖父が「女性でも新聞は、読まなくてはならない。」と言われていたからだと話していた。農家であった祖父は、大好きであった祖母と結婚するため、農作業はさせないと約束し結婚したそうである。ただ、母は祖父に良く連れられ農作業をしたらしいが「お婆さんは一度も農作業はしなった。」と懐かしそうに話しをしていた。この、祖母は、入退院を繰り返したが、村上病院でずっとお世話になった。母は、派遣された介護者の不注意で再び骨折をした。亡くなる3ヶ月前だったが、寝たきりの弱り切った体で指を指し、「忠正、そのちり紙をとってくれ。」と話かけて来た。渡すと震える手でそのちり紙に鉛筆で何かを必死で書いていた。「何しよるん。」と聞くと「頭がぼけないよう、今日の日にちを書いている。」と答えた。その姿に、私は、本当に感動し、体が震えた。多分その姿は、私への最後の置き土産であったと今でも思っている。
隣のコーナーをみると、地酒 八木酒造の山丹正宗があった。今日こそは、必ず飲もうと決意した。
いつものように、今治市役所で待ち合わせていると、まず、お孫さんと一緒の冨田君が到着。しばらくすると、羽藤君が来た。挨拶もそこそこに、羽藤君の案内で、すし きよ輝に向かう。すしと言うことで、いやが上にも期待が高まる。
すぐ近くだった。今治市南大門町1丁目6-21 今治郵便局の側だ。すしきよ輝の看板は勢いがあり素晴らしい。しかし、この場所なにか覚えがある、羽藤君に聞くと、やはりかって焼き鳥屋があったところだった。ふる郷西条市実報寺の兄の同級生SKさんに、学生時代、よく連れてきて頂いたところだ。ここで慰められたり、励まして頂いたりした懐かしい場所だ。今日は、本当に思い出多いところと出くわす。
店内に入ると、少し早かったたが、テーブル席に案内をされた。来島鯛のポスター、また面白いメニューが掲示されていたので、写真撮影をする。まず、生ビールで乾杯をする。出された通しを酒の肴に飲む。
まず、羽藤君が愛媛県繊維染色工業組合の50周年パーティーが無事終了したとの報告があった。そして、前任者の今治西高校の同級生青野君が全国中小企業同友会の表彰を受けたが、事情で出席出来ないため、代理出席で沖縄県に行ったと話した。冨田君の会社も沖縄に店舗があると発言をした。私も、大学生の時、沖縄県に行ったので、話が盛り上がった。酒を頼もうということでメニューを見たが、地酒 山丹正宗が見当たらない。是非飲みたいと思い、羽藤君が店主益子さんに話すと、あるとのことなので熱燗で注文をした。2合の熱燗が出て来た。刺身の盛り合わせも出された。驚いた。実に手の込んだ造りなのだ。益子さんは、先ほどから目に入っていたが、一心不乱に料理をされていたので、声をかけづらかった。それほど集中をされている。道理で美味いはずだ。山丹正宗 熱燗 むかし懐かしい味わいだった。居酒屋探訪の太田和彦さんは語る。「熱燗から少し冷めると、美味しい酒があるのですよ。」と。山丹正宗もそうだった。少し冷めると味が一変をした。実に、きよ輝の魚に合うのである。料理の箸が一段と進んだ。また、料理の盛り合わせが出された。これも手抜きなしの素晴らしい味わいだ。3人とも「すごいな。」と感心をした。かどや大街道店で飲んだふる里西条市の酒、石鎚、日本心の話をしていると、羽藤君が「西条市に一人で醸造、販売をされているところが有るらしい。なかなか手にいらないそうだ。」と話した。それを飲みたいなと話していると、聞きつけた女性の従業員の方が(実にてきぱきとして気持ちが良い。)店にもあると答えられた。即注文。蔵本屋本店 吟醸酒を冷酒で飲んだ。実に美味い、酒 単独でも美味いのだ。店内は客で一杯になった。茶碗蒸しが出された。贅沢にサザエがふんだんに使われている。にぎりの盛り合わせが出て来た。実に美しい。料理は全て、酒を飲みながらでも食しやすいようなサイズで、一つ一つ丁寧に造られている。店主 益子大輝さんは一度も顔を上げることなく、集中心を切らさないよう料理を続けていた。本当は、ポーズをとって頂き写真撮影をしたかったが、さすがにお願い出来るような雰囲気ではなかった。でも、ありのままの益子さんの熱心な真剣勝負の姿は撮影出来たと思う。焼酎 さつま白波を熱燗で注文。これも太田和彦さんが焼酎は燗をしたのが美味しいと書いていた。その通りであった。だが、酒のまわりは早く饒舌になる。赤だしも出された。3人とも心から満足をし、「凄いな。」と口々に言った。益子さんは多忙にもかかわらず店頭まで見送り頂いた。あたかも真剣勝負をした道場を出るかのような本当にすがすがしい気持ちになった。恒例の2次会咲来楽に向かう。国際ホテルのイルミネーションがきれいだ。
3人が唄う。武田鈴美ママさんが「3人 本当に楽しそうですね。」と言った。3人ともが個性を出し合って楽しめる、最高の仲間だ。それを引き出す、スナック咲来良も素晴らしい。上野発の夜行列車乗った時からー 津軽海峡冬景色を唄う。来年決行の北海道バイクツーリングに思いを馳せて。あっと言う間に時間となった。JR今治駅はイルミネーションで輝いていた。今日は2店舗から今治商人のプロとしての真髄見せて頂いたと思う。それ程3人は満足感に溢れていた。次回での松山は、冨田君の希望に添って 常に新たな店に行くという原則を破り 野人料理 愛治で鬼北町のきじ料理を堪能することを約し、見送ってくれた今治駅で別れた。

 

おいでよ 南予瀬戸内海鶏卵饅頭鶏卵饅頭 母恵夢山丹正宗寿し きよ輝きよ輝 メニュー来島鯛 ポスターさしみ 盛り合わせ山丹正宗 熱燗2合料理 盛り合わせ純米酒 蔵本屋本店清酒 蔵本屋本店純米酒 蔵本屋本店 で乾杯店主 益子大輝さん2店主 益子大輝さん美味いなちゃわん蒸しすし盛り合わせさしみ 盛り合わせ2さつま白波 熱燗満足しました今治国際ホテルスナック 咲来楽JR今治駅

 

 

3人会 
ここまで美味くなるか
鬼北熟成きじ肉
鬼北町を愛する料理人を楽しむ
平成28年1月30日(土)
 
伊予鉄上一万駅停留所で、羽藤君と冨田君を待っていた。待ち合わせ時間の午後6時ぎりぎりに到着。松山駅からの電車が満員であったため、一便後の電車に乗ったとの事である。どちらにしても乗客が多いと言うことは、経済の活性化のためには、喜ばしい事である。今日の会食場所の野人料理愛治はすぐそばなので、挨拶もそこそこに向かう。着くと、愛嬌のある愛媛県鬼北町の「きほくくん」が笑顔で出迎えてくれた。冨田君が感慨深そうに「前回来たのは平成26年12月6日だったから、2年ぶりだな。」と言った。暖簾をくぐると暖かくて良いにおいが漂っていた。「いらっしゃい。」と元気な店主大平さんの声。久しぶりの再会を心から喜んで頂いた。挨拶もそこそこに3人はテーブルに着いた。まずは、生ビールで新年の挨拶を交わす。通しが運ばれて来た。牛すじの煮込みだ。一口、箸をつけて驚いた。柔らかく、絶妙の味わいだ。3人が思わず「美味いなあ。」と自然に言葉が出てきた。いやがうえにも、これから注文する料理に期待が高まらざるを得ない。メニューを見て、熟成きじ肉の鉄板焼きを3人前注文をした。そして、酒はまず、愛媛県八幡浜市の川亀酒造の川亀を熱燗で頼んだ。辛口だ。口に含む。確かに、今まで飲んだ日本酒とは味が微妙に異なる。実に料理に合う。きじ肉の鉄板焼きが来た。熟成きじ肉の濃いうま味が口腔に広がる。3人とも余りの美味さに、感嘆するばかりだ。羽藤君が西条市の酒、蔵本屋本店について語る。それから、ふるさと西条市、石鎚酒造の酒、石鎚の話になった。太田和彦さんも、石鎚の事を褒めている。太田さんが訪れた、北海道、東京、滋賀県などの居酒屋で石鎚を置いているのを見て「先日、私も飲んだ。石鎚実に良い酒だね。」と太田さんが語るくだりがあることを思い出した。石鎚注文。熱燗だ。良い水があるところに良い酒あり。熱燗は酒の周りが早い。話のボルテージが更に高まる。たこの天ぷら、豚のスモークを注文。たこ天、ころもの中のたこが柔らかく、たこのうま味が凝縮している。絶妙の揚げ具合だ。熱燗 石鎚がますます進む。さらに料理を注文。熟成きじ肉のたたきだ。これが、また素晴らしかった。きじのうま味を最高に引き出している。実は、愛媛県鬼北町の熟成きじ肉は少し高価だ。素材をそのままに素人が料理をしても美味い。しかし、最高の素材を、見事に調理し扱うと、ここまで美味くなるのか。きっと大平さんが工夫に工夫を重ねた結果であろう。もう一度きじ肉の鉄板焼きを注文。酒は、宇和島市三間町西本酒造の虎の尾をお願いした。吟醸なのでさすがに冷酒で飲んだ。太田さん流に表現すると透明感のあるすっきりとした、切れのある酒だ。さすがに銘酒と言われることはある。大平さんの写真を撮影。
締めとして、きじそばを注文。口に入れるやいなや、冨田君と羽藤君が、「美味いなあ。」と絶賛をした。上品だが、きじのうま味が微妙に麺にからむ。人気メニューだと言うのが良くわかる。
そして、近況を話し合った。羽藤君、冨田君が職場の方々から信頼を得ているのが良く理解出来た。満足感が溢れたのだろう、冨田君が次回は夫婦同伴でしようと提案をした。一同異存なし。次回の今治は夫婦が初めて顔を合わすことになる。大いに盛り上がることだろう。大平さんに美味しかったとお礼を言った。大平さんは2年前と比べ顔は明るく自信に溢れていた。子供さんも大きく成長をしていた。野人料理 愛治 今後ますます進化を遂げることが確信出来た。願わくば、鬼北熟成きじ肉のうま味を生かす料理人が更に多く出現することを。
 
二次会は、恒例の、ラスト20セントだ。電車に乗って、一番町に向かう。冨田君と羽藤君は回数券を持っていた。ラスト20セント、客が溢れていた。喜ばしいことだ。付き出しが出た。豆いかの料理と緋のカブラ漬けだ。手作りだ。水割りに良く合った。なかなかカラオケが回ってこなかったが、北空港を冨田君が歌う。武田節を羽藤君が歌う。最高得点を打ち出した。カウンターには、ママさん手作りの漬け物があった。また、愛媛県西予市野村町の方から贈られたと言う、山鳥のはく製があった。店内は家庭的な雰囲気にイメージチェンジしつつある。だから、飲んでいても安心感がある。カラオケの一時間はあっと言う間に時間が過ぎる。JRに向かう冨田君と羽藤君をタクシーまで見送り、次回夫婦同伴を約し散会をした。

伊予鉄上一万停留所2野人料理 愛治きほくくんお通し 牛すじ お通し 牛すじ2吟醸酒 川亀 辛口熟成きじ肉 鉄板焼きタコ天ぷら 豚肉スモーク熟成きじ肉 たたき野人料理 愛治3店主 大平さん 店主 大平さん2これはいけるな これはいけるな きじそばきじそば野人料理 愛治店内

 

 

手作り付き出し ラスト20セント
付き出し まめいか 漬け物 ママさん 手製漬け物

西予市野村町のかたから贈られた鳥のはく製

一身にして二生を経る     自らの可能性に挑戦

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